2023年は甲状腺関係で体が硬くなってしまうお一人のお客さまを除き、頭痛の改善報告をいただく一年でした。どこに行ってもだめで、最後の砦としてやってきた皆さまが良くなっていくお姿を見るのが本当に嬉しく、施術者冥利に尽きます。2023年はありがとうございました。

頭痛は120種類ほどあるので、痛み方や原因も様々です。

最近、閃輝暗点に悩むお客さまの施術を担当しています。2ヶ月もかからず改善に向かっていたのですが、2024年の初めに閃輝暗点頭痛が発生してしまいました。

閃輝暗点とはどんな頭痛なのか？をご紹介し、お客さまの変化とこれからやれることをお伝えします。

 

閃輝暗点とは？

突然視野の中に稲妻のようなギザギザの光の波が現れ、徐々に四方に広がり、その場所が暗くはっきり見えなくなる現象が閃輝暗点です。 一般的には10 ～ 20 分で解消される事が多く、大抵その後に片頭痛が起こります。 片頭痛の症状はまちまちで、頭が重い程度から吐き気・嘔吐を伴う場合もあります。多くの方は1日以内に治まりますが、中には2日位続く事もあります。

参照：スカイビル眼科さん

 

一般的な頭痛は前兆なくやってくることが多いと思います。しかし閃輝暗点の場合は、視界が暗くなる。と言う頭痛予告のようなものが発生します。

どの頭痛も辛いのですが、閃輝暗点は憂鬱になる方が多いように感じます。理由は、頭痛を待つ時間。視界が暗くなってから頭痛がくる。なので頭痛を待つ時間があるのが特徴です。

防げない頭痛が確実にやってくる。しかも、吐き気を伴う頭痛がやってくる。なので、待っている時間は憂鬱になるかたが特に多いように思います。

 

〜閃輝暗点の原因〜

セロトニンという物質には血管の拡張を防ぐ作用があります。何らかの理由で血中にこのセロトニンが多量に放出されると、脳の血管が収縮して血流量が低下します。これにより大脳皮質の機能低下を招き、閃輝暗点の症状が起きると考えられています。
その後、セロトニンが減少すると、血管が拡張しますが、これが血管周囲にある三叉神経を刺激し、頭痛がおこると考えられています。
閃輝暗点の発症の誘因としては、ストレスや寝不足の他に、血管を収縮させる作用のある喫煙、コーヒーやアルコールなどが挙げられます。

 

閃輝暗点に悩む方は、コリよりもハリが強い方に多いです。また、後頭部が非常に硬くなっていることも多くあります。なので、レストでは後頭部を中心に施術をするようにしています。

 

〜閃輝暗点のお客さまとレストの歩み〜

2023年11月にご来店いただきました。施術してからは閃輝暗点がない状態でした。確実に今までと違い、改善に向かっている。お客さまと一緒に「次はこれですね！」と、お客さまの頭痛の悩み以外を改善することを提案していました。

閃輝暗点に悩み始めたのは3年ほど前。

突然目の前がチカチカし、ばらくすると吐き気とひどい頭痛が。一度ではなく何度もあったことから病院に行ったけど異常はなし。

徐々に頻度が増えてきていて様々な施術を試していました。姿勢を改善したり、ストレッチをしてみたり、温めてみたり…いろんなことを試したけど、痛みは改善せず、痛む頻度も変わらない状態。ときに、施術を受けた後にひどい頭痛がやってきて、症状が悪化すると言う事態になっていました。

そんな頭痛がよくならず、諦めかけていたところでレストを見つけていただきました。

 

2023年の終わりまでは良かったのです。改善もしていたし、なんなら頭痛もなくなっていた。しかし、2024年の初めに閃輝暗点が発生。それから8日後に再び閃輝暗点が発生していました。

 

〜閃輝暗点と施術の判断〜

2024年になり二度の頭痛に襲われたお客さま。これは、大切なお客さまの頭や首を触る者としてダメなことだと感じています。

理由は、施術の判断ミスがなければ防げていたからです。

私（カミヤ）は首の状態や頭の状態からその日の施術を判断します。お客さまの頭痛や首の状態が確実に良くなっており、触ってんみても状態が非常によかった。ハリがない。冷えがない。動かしやすさもある。

なので、首や頭にそれまでかけていた時間の半分の時間での施術になってしまったのです。

その分、他の部位を施術しました。しかし、それは首や頭につながる場所ではなかったのです。その結果、首や後頭部の緊張感が一気に増し閃輝暗点になったと考えています。

つまり、施術判断を誤ったことで、閃輝暗点（せんきあんてん）のお客さまの症状が悪化したと考えているのです。

通常であれば、頭痛が起きなくなったお客さまには何度も何度も同じように施術するようにしています。その中で、他の部位に違和感がある方には他の部位の施術をしています。

改善途中と改善したを勘違いし、他の部位の施術に時間を費やしてしまったことが今回のお客さまの閃輝暗点がぶり返したことに繋がっていると考えています。

 

これは、私（カミヤ）の判断ミスにより起きてしまいました。申し訳ございませんでした。

諦めかけていた閃輝暗点の改善。少しでも兆しが見えていたのに、改善した！と判断したのは日々の怠惰が原因だと思います。

 

施術時間、施術部位の時間配分、刺激調整を丁寧に確認し再発を防止します。

 

お客さまには謝罪をしました。本来はブログで書くことではないかもしれません。ただ、閃輝暗点について知っていただきたい。という思いと、今後起こらないために自分に誓いを立てる。という意味を込めて文章を書くことにしました。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。